新潟県新潟市西区小針西2丁目12番15号

 

大腸カメラ

当院大腸カメラの特徴


特徴1
鎮静剤(静脈麻酔)を用いた苦痛の少ない大腸カメラ

当院では、ご希望される方には鎮静剤(静脈麻酔)を使った楽で痛くない大腸カメラを行っています。
持病や年齢、体調等によっては鎮静剤が使用できない場合がありますので、詳しくは医師に御相談下さい。

特徴2
専門医による診察・検査

大腸カメラ検査は患者様にとって負担のかかる検査でもあるため、その検査について適切な知識と技術が求められます。消化器病専門医・消化器内視鏡専門医である院長がお腹の症状を伺って安全な検査を提供します。

特徴3
高性能な内視鏡システム

病変を拡大して観察することができる拡大内視鏡も導入しています。さらに、最新の内視鏡システムを用いて特殊光と組み合わせることで、粘膜の微小な血管や腫瘍の微細構造を強調してより詳しく観察し、診断に役立てています。

特徴4
日帰り大腸ポリープ切除が可能

検査中に大腸ポリープが見つかった場合、大きいものや出血の可能性が高いものでなければ、その場で大腸ポリープ切除が可能です。高周波装置も準備しており、安全な切除を心掛けています。切除したポリープは組織診断を行い、後日外来で結果を説明いたします。

特徴5
専用のトイレ・リカバリールームを完備

内視鏡室すぐ横には一般外来の方が使用するトイレとは異なるトイレを準備しています。また、鎮静剤を使用した場合、検査後30分~1時間ほど院内でお休みいただく必要がありますが、その際にはベッドでゆっくりとお休みいただけます。

特徴6
感染対策の徹底

処置具はディスポーザブル(使い捨て)製品を積極的に用いて、使用後は速やかに廃棄処分しています。
内視鏡についても、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに則った洗浄・滅菌を行っています。高水準消毒を行う事で皆様に安心して検査を受けていただく事が可能です。

特徴7
西小針バス停すぐ目の前

鎮静処置を行う場合、当日は車やバイク、自転車の運転などが行えません。バス停目の前の好立地ですので、大腸カメラ検査を行う際にご利用ください。

特徴8
炭酸ガス送気装置の使用

炭酸ガス(二酸化炭素)を使用して大腸カメラ検査を行います。これにより腹部の張りが軽減され、検査後も腹部膨満感や不快感を抑えることができます。

こんな時は大腸カメラ検査を
おすすめします


select_check_box便潜血検査で陽性となった
select_check_box便が細い
select_check_box粘液のような便が出る
select_check_box便秘や下痢を繰り返す
select_check_boxお腹の張りが気になる
select_check_box便に血液が混じっている

大腸カメラ検査の重要性


「大腸がん」は年々増加傾向にあり、日本では死亡原因の上位を占めています。その理由として高齢化や食生活の欧米化が影響しており、40歳を過ぎた頃から大腸がんの発症リスクが高まることがわかっています。
しかし、早期の大腸がんは自覚症状がほとんどなく、症状が現れた時にはすでに進行しているケースも少なくありません。そのため、症状がない段階からの定期的な検査が非常に重要です。
当院では、大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)による早期発見・早期治療に力を入れています。特に、便潜血検査で陽性となった方は、必ず大腸カメラ検査を受けていただくことをおすすめしています。便潜血陽性は、大腸ポリープや大腸がんのサインである可能性があります。
また、大腸ポリープの一部は放置すると大腸がんに進行することがあるため、大腸カメラで発見されたポリープはその場で切除が可能です。これは、大腸がんの予防として非常に効果的です。
さらに、早期の大腸がんであれば大腸カメラによる内視鏡治療のみで完全切除も可能であり、開腹手術や抗がん剤治療を回避できる場合もあります。

鎮痛剤・鎮静剤使用について(大腸カメラ)


初めての大腸カメラ検査に不安がある方や、過去に検査がつらかった経験のある方には、当院では鎮静剤(静脈麻酔)を使用した大腸カメラをおすすめしています。
鎮静剤を用いることで、ウトウトと眠っているような状態、またはぐっすり眠っている間に検査を終えることが可能です。患者様の身体的・精神的な負担を軽減し、快適に検査を受けていただけます。
検査後はしっかりと目覚めるまで30分~1時間程度、院内で安静にお休みいただきます。なお、鎮静剤を使用した場合は当日中の自動車・バイク・自転車の運転などはできませんので、公共交通機関やご家族の送迎をご利用ください。

以下に該当する方は、安全性の観点から大腸カメラ検査時の鎮静剤(麻酔)の使用は行っておりません。
・向精神薬(抗うつ薬・抗不安薬・複数の睡眠薬など)を服用中の方
・70歳以上の方
・BMIが25以上で肥満体型の方
・睡眠時無呼吸症候群がある方
・採血・点滴が困難な方
・医師の判断により適応外とされる場合
・その他、医学的にリスクが高いと判断される場合

下剤の種類について


当院では「サルプレップ」「ニフレック」の2種類の下剤をご用意しています。

なかでも「サルプレップ」は2021年5月に発売された新しい下剤であり、これまでの下剤と比べて
・レモン風味で味が良く飲みやすい
・下剤自体を飲む量が少なくて済む
・洗浄力が高い
・水やお茶など自分好みの水分と一緒に飲める
などがあります。

一番の特徴としては、これまでの下剤と比べて「味が良い」ことになります。また洗浄力も高く、当院ではまずサルプレップを用いての大腸カメラ検査をお勧めさせて頂いております。過去に別の下剤を飲んで辛い経験をされた方も、是非試してみて下さい。

詳しい飲み方については検査予約時にスタッフが丁寧に説明します。

大腸カメラ検査の流れ


01

<検査前日までに>

病院に受診後、事前に診察を受けていただき検査日を確定してから、検査の説明・下剤などの処方を行います。

02

<検査前日>

食事についての注意事項は看護師から説明します。
※1.こちらも参考にしていただき、夕食は19時頃までに済ませてください。
就寝前に少量の液体下剤を服用します。
水、お茶、スポーツドリンクなどは夜間も摂取して大丈夫です。
検査に備えて早めに休みましょう。

※1.味の素製薬株式会社様発行のチラシを掲載しております。

03

<検査当日>

朝食は食べないでください。水分(水かお茶)は飲んでいただいて大丈夫です。
説明時にお渡しした資料を参考に、下剤を飲用していただきます。
下剤を飲んでいる途中、お腹の痛みがある、嘔吐、気分が悪いなど、何か異常を感じた場合は、一旦下剤を飲むのを中止して、病院に連絡してください。
下剤を飲んでも排便がない、または、下剤が全部飲めなかった場合にも病院へ連絡してください。

04

<検査終了後>

検査中に組織採取やポリープ切除を行った場合には、病理検査(顕微鏡などで詳しく組織を調べること)を行うため結果が出るまで2週間程度かかります。
ポリープ切除した場合には飲酒や運動、旅行などを控えてください。

大腸ポリープ切除について


当院では、大腸カメラの検査中にポリープが見つかった場合に、ほとんどがその場でポリープ切除を行うことが出来ます。内視鏡専門医である院長が行いますので安心して治療を受けることが出来ます。

≪大腸ポリープ切除の方法と流れ≫

ほとんどの大腸ポリープは、大腸カメラの検査中に切除が可能です。当院では「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」と「コールドスネアポリペクトミー」を使い分けることが可能です。
どちらの方法にもメリット・デメリットがあるため、切除するポリープの大きさや形をしっかりと確認して、最も適切な方法をその都度選んで処置しています。

・内視鏡的粘膜切除術(EMR)
ポリープを切除する際にスネアと呼ばれる金属ワイヤでポリープの根元を締め付け、高周波電流を流すことで切り取る方法です。やや大きめのポリープやがんを疑う病変に対して行われます。
出血予防のために傷口を止血クリップで閉じる処置を追加で行うこともあります。

①大腸ポリープを確認

②拡大して粘膜構造を観察

③病変の下に生理食塩水を注入

④ポリープの根元をスネアで締め付けて通電

⑤切除完了


・コールドスネアポリペクトミー
ここ最近ではコールドポリペクトミーという切除方法が用いられることも多くなってきました。こちらは高周波電流を流さないでポリープを切除することにより、術後の出血リスクが下がることが報告されています。また、心臓ペースメーカー装着の方や、金属製の器具が体内にある方でも安全に切除することが可能であり、当院でも積極的に取り入れております。


≪大腸ポリープ切除における合併症≫

大腸ポリープ切除術は比較的安全性の高い治療ではありますが、やはり手術ではあるため合併症が起こることも報告されています。代表的な合併症として、後出血や大腸穿孔があります。

・後出血
術後2~3日で発生することが多いです。便に少量の血液が付着する程度であれば、ほとんどが自然に止血します。血液付着が繰り返されたり、大量の出血があった場合には、大腸カメラを用いた止血術でまずは対応されます。数百例に1例程度の頻度と報告されています。

・大腸穿孔
腸に穴があいてしまう状態のことです。特に大腸の穿孔は腹膜炎を引き起こす可能性が高く強い腹痛や発熱が出現することが一般的です。緊急的な外科手術が必要になる場合があります。数千例に1例程度の頻度と報告されています。


≪大腸ポリープ切除後の注意点≫

ポリープ切除後も日常生活を送ることが可能ですが、切除後に後から出血してきたり(抗出血)、大腸に穴があく(穿孔)こともマレに起こります。
そのため、大腸カメラ検査終了後、特に日帰りポリープ切除術を受けられた方は

・アルコールは1週間程度控えましょう。
・腹部に力の入る仕事や運動も1週間程度控えましょう。
・切除当日はシャワー程度に控えましょう。翌日からは入浴できます。
・切除後から3日間程度は消化の良いものを食べるようにしましょう。
(海藻類、きのこ類、繊維質の多い野菜などは控えましょう)
・旅行や出張などの遠出は1週間程度避けましょう。


≪ポリープ切除後の受診≫

切除したポリープは顕微鏡で詳しく調べる検査(病理検査)に提出するため、結果が出るのに2週間ほどかかります。結果は再受診時に医師から説明します(電話での結果説明はできませんのでご了承ください)。

大腸カメラ検査にかかる費用(3割負担の場合)


内容 費用
診察料・血液検査 約2,000~3,500円
大腸カメラ 約5,000円
病理組織検査 約4,000円~12,000円
合計 約7,000円~20,500円

※費用はあくまでも目安となります。
※必要に応じて処方や追加の検査などが加わると別料金になりますので、予めご了承ください。

大腸カメラ検査(ポリープ切除を行った場合)にかかる費用


内容 費用
1割負担の場合 8,000円~12,000円
3割負担の場合 25,000円~35,000円

※費用はあくまでも目安となります。
※必要に応じて処方や追加の検査などが加わると別料金になりますので、予めご了承ください。

便潜血検査


<便潜血検査とは>
便潜血検査は便に血液が混じっているかどうかを調べるための検査で、主に大腸がん発見のために行われます。スティックを用いて便の表面を擦って採取することで、肉眼では見えない微量の血液が含まれていないかどうかを調べることが出来ます。
新潟市では、市内に住民票があり、40歳以上で職場などで受診機会のない方を対象に、大腸がん検診として便潜血検査が行われています。

<便潜血検査の重要性>
日本では部位別がん罹患数において男女あわせると、大腸がんが第1位になります。大腸がんは40歳から徐々に増え始め、50歳以降は急増します。そのため、40歳以上の方は便潜血検査を受けることが重要となります。

参考資料: https://ganjoho.jp/public/index.html

<便潜血検査が陽性であった場合>
便潜血検査が陽性になった方のうち、約30人に1人の割合で大腸がんが見つかることが報告されています。
また、大腸がんがなくてもポリープが見つかる割合は約2人に1人程度とされています。たとえ1回でも陽性反応がでた方は、必ず大腸カメラ検査を受けましょう。

<便潜血検査が陰性であった場合>
残念ながらすべての大腸がんがこの検査で陽性になるわけではありません。進行大腸がんの20~30%、早期大腸がんでは70~80%が便潜血陰性であったとの報告があります。
たとえ検査が陰性であっても大腸に病気がないと断言できるわけではないため、何か症状があった場合にはやはり大腸カメラ検査を受けましょう。

<より正確な検査のために>
付属のスティックで便を広く、まんべんなく擦ります。採取する便の量が多すぎても少なすぎても正確な検査ができなくなるためご注意ください。また、便の採取から4日以上経過すると正確な判定が出来なくなる場合があります。採便後の容器はなるべく冷蔵庫内で保管するようにしましょう。

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