「大腸カメラはつらい」「痛いから避けたい」と感じていませんか?
当院西新潟ほんだ内科クリニックでは、鎮静剤(麻酔)を用いた苦痛の少ない大腸カメラ検査を実施することが可能であり、開院以来多くの患者様にご利用・ご好評いただいております。
今回、鎮静剤用いた大腸カメラ検査について、詳しく説明させていただく記事を書きましたので参考になれば幸いです。
■ 鎮静剤(麻酔)を用いた大腸カメラとは?
大腸カメラ検査では、検査中に感じる「痛み」や「不快感」が大きなストレスになります。そこで当院では、鎮静剤(麻酔)を用いてウトウトした状態、または眠った状態で検査を受けていただけます。
患者さまの多くから「気づいたら終わっていた」「思ったより楽だった」とのお声を頂いており、好評を得ています。
■鎮静剤使用が推奨される方
・以前に受けた大腸カメラで、強い腹部のハリや痛みで苦痛があった方
・検査に強い緊張や不安、恐怖心がある方
・腹部の手術歴がある方(腸が癒着している可能性があり、検査時に痛みが出やすい場合があります)
■ 当院で使用している鎮静薬:ミダゾラム
鎮静に使用する薬剤は、学会でも内視鏡検査で鎮静を行う際に使用が推奨されている「ミダゾラム」を採用しています。効果がマイルドで調整しやすく、安全性が高いとされており、鎮静下での大腸カメラに最適と考えられています。
■ 日本消化器内視鏡学会のガイドラインに準拠した安全な鎮静
当院では、鎮静を行う際に日本消化器内視鏡学会「消化器内視鏡における鎮静・鎮痛に関するガイドライン(第2版)」を参考に、安全で適切な管理のもと実施しています。
鎮静剤を用いた検査は、適切なモニタリングと安全対策が不可欠です。当院では以下の体制を整えております。
・酸素投与装置の準備
必要に応じて酸素投与や緊急対応が可能な体制を整備
・リバース薬(フルマゼニルなど)の常備
過鎮静(眠りが深くなりすぎる状態)に至った場合に使用することで目が覚めます。
・検査後の回復室(リカバリールーム)を確保
検査後は60分ほど休んでいただき、十分に回復を確認してからご帰宅いただきます。
・SpO₂・血圧・脈拍のモニタリング体制
バイタルサインを常に確認しながら安全に管理することが重要です。
鎮静の実施や管理は内視鏡専門医および経験豊富なスタッフが対応しており、検査中の不安や苦痛を軽減しながらも、安全性を損なうことのないよう細心の注意を払っています。
■当院で鎮静剤が使用できない方
・向精神薬(抗うつ薬・抗不安薬・複数の睡眠薬など)を服用中の方
・70歳以上の方
・BMIが25以上で肥満体型の方
・睡眠時無呼吸症候群がある方
・採血・点滴が困難な方
・医師の判断により適応外とされる場合
・その他、医学的にリスクが高いと判断される場合
これらに該当する患者様は、鎮静剤使用のデメリットである過鎮静(深く眠りすぎてしまう)、呼吸状態が悪くなる、転倒の危険性が高くなる、などのリスクが増大するため、当院では鎮静剤を使用することが出来ません。
■ 苦痛の少ない大腸カメラをご希望の方へ
大腸カメラ検査は、例え術者の技術が高くても苦痛を伴いやすい検査であることは事実です。当院では希望に応じて鎮静剤を使用することで、皆さんに少しでも苦痛の少ない検査が提供できる準備をしております。
検査のご予約・ご相談はお気軽にどうぞ。
FAQ
Q:鎮静剤を使っても安全ですか?
A.使用する薬剤の量は患者さまの年齢・体重・基礎疾患などを十分に考慮した上で決定しており、検査中は酸素濃度や脈拍などをモニタリングしながら、安全に配慮して実施しています。ご不安な点がある方は、事前に医師がしっかりとご説明しますのでご安心ください。
Q:帰宅後はどうやって過ごせばいいですか?
A.当日は車やバイク、自転車の運転は禁止となりますので、できるだけ公共交通機関やご家族の送迎をご利用ください。また、眠気や集中力の低下が残る場合もありますので、できればその日は激しい運動や重要な仕事・会議などは避け、ゆっくりお過ごしください。
Q:鎮静剤を使う方は多いですか?
A.「以前の検査がつらかった」「はじめての内視鏡検査で不安がある」という方はご希望される方が多いです。数年以内に大腸カメラを行ったことがあり、スムーズにカメラが挿入できた経験がある方、交通手段の問題がある方は希望されない場合もあります。
Q:鎮静剤を使うと本当に痛くないですか?
A.個人差はありますが、多くの方が「気づいたら検査が終わっていた」「つらさを感じなかった」とお話されています。鎮静剤を使うことで、ウトウトとした状態、または眠っている状態で検査ができるため、大腸カメラの際の痛みや不快感を大幅に軽減できる方がほとんどです。
